マイクラの人気が落ちない理由を考える
- umagoldexperience
- 2025年12月30日
- 読了時間: 5分
更新日:1月2日
私はここ3年ほど、小学生に対してマイクラ(マインクラフト|Minecraft)を教えたり、マイクラを使って一緒に遊んだり、探求したりする活動をしてきた。そこで1つの疑問にぶつかったので、ここに投げかけようと思う。
「マイクラの人気は、なぜここまで長期に渡って続き、落ちる気配を見せないのか。」
前提として、この文書は私のHP上の「エッセイ」の中に載せられる。つまり評論としての客観性や網羅性はあまり期待しないでもらいたい。これを気にするあまり、半年ほど筆(タイピング)が進まなかったという事実だってある。私が教育の現場(ないしはエンタメの現場)で肌で感じたことや、1人のゲームを愛する人間としての感覚を大切にしながら書いていることを理解してもらってから先に進んで欲しい。
さて、あれやこれやを考えていく前に、「マイクラのことは聞いたことがあるが、実際にプレイをしたことはない。」という方も多くいることだろう。まずはマイクラ自体がどのようなものなのかを大まかにさらっていく。
マイクラはブロックでできた3Dの世界で、採掘(=Mine)して素材を集め、自由にものづくり(=Craft)ができるサンドボックスゲームである。冒険・生活・建築・ミニゲームなどの様々なプレイスタイルがあり、多くのプラットフォームでプレイ可能なことから、プレイヤーの参入障壁は比較的低いと感じる。また、「教育版マインクラフト」によって、ビジュアルプログラミングを学ぶことが可能である。子どもたちの関心の強いことが、(もしかすると)将来のためになるというのは、親にとっては嬉しいことだろうし、教育関係者がそこに目をつけるのは自然な流れであろう。
マイクラの前身となる「Cave Game」の誕生は2009年。初めはインディーズゲーム好きのなかで流行っていたものが、2012年あたりから世界的に注目を集め、そこからは急成長。2014年にはMicrosoftが開発元のMojang Studiosを買収。以降様々なアップデートが施されながら、2025年に累計販売数は3億5000万本を超え、月間アクティブユーザー数は1億7000万人を超えた。今になってむしろアップデートの頻度を高めているようで、それを心待ちにしているユーザーも多いという。また、メディアミックスの話を取り上げると、2025年4月には初の実写映画が公開されている。この映画は、初心者の親にとってもマイクラの導入となりうる、良い映画だった。
私がマイクラにしっかりと出会ったのは、2020年ごろのことだ。当時関わっていたゲーム好きの高校生が、「自分たちの利用している施設を、マイクラ内の建築で再現した作品」を見せてもらい、その自由度の高さに驚いたところから始まる。その次の年には、別の高校生が、「東京ディズニーランドを仲間と共に何ヶ月もかけて再現するプロジェクト」を進めたという話を聞いて、ここまでレベル高いことができるのだと驚嘆した。マイクラはゲーム好きにとって、とことんハマれる要素があるのだという認識になった。
2023年ごろになると私は職場を移し、マイクラを通じて小学生と関わるようになった。ただ、マイクラへの熱狂度は当時の高校生の比ではない。彼らの言葉を借りると、「クラスでマイクラを知らない人はいない」し、「クラスの半分以上がマイクラをプレイしている」とのことで、この現象は学年に限らず発生しているというのも興味深い。小学校低学年や未就学の子どもたちは、マイクラの基本操作すらままならないというのにだ。
より核心に迫ろう。私は、「そろそろ飽きたってええんちゃう?」と言いたいのである。いやいや、うん、わかる。様々な遊び方があり、自分のペースで進めることができ、それぞれの自由度が高い。クラスの子の多くが遊んでいて共通の話題となるし、教育版の存在によって親にも一定プレイを認めてもらえる。身の回りでは、ある友人が「Minecraftカップ」の運営に携わることになったらしいし、HIKAKIN大先生は年末年始でゲーム実況「ヒカクラ」の10年分・530本の動画一気見配信をしていたりと、関連ニュースが途絶えない。それでも、だ。これほどまで誰でも、何年も、何世代に渡っても遊んでいられるほどのものには、私は感じられなかった。
小学生の頃、スーパーファミコンやニンテンドー64で様々なジャンルのゲームを遊び倒していた"オタク"の私にとって、ここまでマジョリティーを獲得しているゲームがあることが違和感なのだろうか。現代のゲーム好きの子に対しては、今でこそもっと世の中にはユニークなゲームがあると言いたいし、ゲームをそこまでプレイしない子に対しては、マイクラの旨味はもっと深いところにあるぞ、操作なんかで止まってるんじゃねぇぞ、と言いたくなってしまう。はたまた、任天堂のPOPさが好みの私にとって、マイクラの世界観がシンプルに合わなかっただけなのだろうか。
様々な考察はあれど、私はまだしばらくマイクラを通じて小学生と関わる予定である。私1人でこの大きなマイクラ人気の流れをどうにかすることはできないし、する気もないのだけれど、目の前の子どもに対してくらいはちょっとばかり上記の考えを持って接してみようと思う。
<参考にしたもの>
今回は以上。私と同様に、マイクラに接している皆さまはどう捉えていたりするのだろうか。またどこかで聞いてみることにする。
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