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結婚、家族、喜劇

更新日:10月26日

2023年12月、私は結婚をした。

パートナーとの交際開始からちょうど7年の記念日だった。


この結婚に関して、直接ないしはSNSを通してでも、報告したいと思える人たちがとても多く、その存在のありがたさを噛みしめている。


一方でこの結婚において、最後まで私の親からの祝福を受けることができなかったことにも、私は触れておかなければならない。


既に私から直接お話しした友人もいるとは思うが、自分自身のために改めて言葉にしようと思う。


予め伝えておくが、この文書により、あなたが誰かの味方や敵になることは全く望んでいない。

ただ、そこにある物語として、認識してもらえることがなによりである。

また、関係者全てに可能な限り配慮し、明言を避ける形を取りたいので、わかりづらい文書になっていたら申し訳ない。



まず、親が結婚に関して難色を示していることを理解したのは、4年前の年末年始のことだった。

相手や相手のご家族における状況…この場合は【年齢、性別、障がい、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位】のどれか置き換えてもらえたら理解が進むと思う(例えば、〇〇宗教の人は△△だから信用ならない、とか)…を鑑みて、「相手のご家庭について私は何も知らない。Goサインを出すには時期尚早では無いか。」と伝えられた。


当時の私は、そもそもこの結婚の話を、割と勇気を持って親に持ち掛けたのであるが、「結婚!良いじゃん!じゃあ会いたいね!」と、次のアクションについて一緒に検討できるものだと思っていた。しかし実際は「良いじゃん!」と言ってもらえる前の状態だということを知って、出鼻を挫かれた気分だった。(これまでが比較的うまくレールに乗れていたのか、これまでにない強さで反対をされた印象で、とても後退りした。)

次の年末年始。どうすれば結婚の話が前に進むのか、23時から翌朝3時まで、私は両親と話し合った。

相手や相手のご家族における状況を両親はどう捉えているのかについて、昨年よりも深く知ることができ、「良いじゃん!」と言う前の部分…人との向き合い方の部分で、親と価値観が合っていないことを悔しいながら理解した。

私が教育の仕事をしていることもあってだろうか...親の言う”社会的ステータス”(年齢、性別、障がい、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位によるもの)がずっと腑に落ちずにいた。


私も我儘だと思う。

親と価値観が合わないからといって、対話を諦めなければ、何か突破口が見つかるだろうと考え、時には手紙を書いてみたり、時にはこれまでの私と親の価値観の違いについて洗いざらい語ってみたりと、粘ったりもした。

相手や相手のご家族を傷つけてはいけないと思いすぎるあまり、適切なアクションが取れず、どっちつかずになっていたこともあるかもしれない。

こんな状況が、最初から結局は4年続いたということだ。


しかし今回、私は前に進むことに決めた。

何かが明確に解決したわけではない。

でもこれからの私とパートナーの幸せを考えたらそれが1番だと思った。

そこだけは本当にシンプルだ。


これまで話を聞いてくれたり、この文書を読んでくれた友人。

親に理解をもらえなくとも、自分のやりたいを大切にしてきた仕事。

色んな負荷がかかりながらも、7年間という歳月を共に過ごしてくれたパートナー。

結婚という話を機に、問いが生まれた家族の存在。


どれも私にとってかけがえなく素敵なもので、滑稽なものである。


人生の1つの区切りとして、そんな想いを映像にして表現したので、良かったら覗いて欲しい。



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Mix / Arrange:@193engineering

Movie:@KajiChannel

Camera:ぼい



 

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