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結婚パーティ

  • 執筆者の写真: umagoldexperience
    umagoldexperience
  • 4月30日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月6日

 これは、私が新たな出発をするための一歩である。


 構想開始から1年、企画に6ヶ月、仲間を集めてから4ヶ月、参加者に声かけてから3ヶ月。私は25年4月に、パートナーとの結婚パーティを主催した。どでかく渦巻いた感情を持ってなんとか形にしたものだったので、しっかりと今の気持ちを置いておこうと思う。


 まず、いきなりではあるが私にとっての結婚は順風満帆とまではいかなかった。(詳しくは以前のエッセイより。)この状況下で結婚式というのは開催できなかったし、私やパートナーにも開催したいという気持ちはなかった。ただ、どこかの誰かが言った「結婚は人生の中で大きな節目である。これから先を考えても、最も我儘に生きても良いタイミングなのでは?」という言葉に背中を押され、自分のやりたいことを突き詰めた結果、結婚パーティを開催するに至ったのである。


 結婚パーティの目的は大きく2つ。1つは、これまでパートナーと長い期間一緒に頑張って生きてきたことを労うこと。2つ目は、これまで関係を持ってくれた友人や仲間に「これからもよろしく」と伝えることだ。


 参加者の中にはお互いに初めましての人ももちろんいるため、気持ちをオープンにして欲しいという意図と、パートナーのニックネームにも掛けて「Open Sesame」というコンセプトにした。



 開催場所は都内にある素敵なイベント会場。地味すぎず、イキり過ぎず、ちょうど良くみんなが自然体でいられそうな場所だったので選んだ。元々はレストランだった場所だそうだ。



 なんともありがたいことに約80名の人たちが駆けつけてくれ、昼間から話して遊んで呑んで食べて、豊かな時間を過ごしてくれたように感じている。



 メインコンテンツとしては「謎解き」を実施。我々2人が『このパーティの準備に夢中になりすぎて、お互いにお祝いの言葉やプレゼントをすっかり忘れてしまった…!!』という情けない設定で、(素敵な)司会が謎解きスタートの合図。2,3ヶ月間、スーパー謎解きクリエイターな人たちと共にじっくり準備してきた1時間は、とにかく大好評で、「プロの人たちがつくったの??」と目を輝かせて質問してくれる人たちがいて、「あの人たちみんな趣味でやってるんですよ。やばくないですか。」と勝手に誇らしい気持ちだった(私は謎自体は作っていない)。



 参加者を巻き込んだ展示コンテンツも用意。「Magazine(マガジン)」よりも気軽に作成できる小冊子「ZINE(ジン)」を時間あるみんなに作成してもらい、合計30冊ほど展示をした。初めましてが多くいる中「こんなこと考えている人です。」と日常を少し表現してもらい、間接的な自己紹介にもなればと思った。長時間のイベントのため話すのが疲れた人や、1人の時間が好きな人にとっては、居心地良く過ごす場となったと思う。



 他にもウェルカムな受付やチョケ満載のOP映像、賑やか過ぎる司会、何個も食べたくなる手作りお菓子、お酒を注いでくれるあったけぇカウンター、聞いても聞かなくてもいいラジオ風のトーク時間、3種3様のED映像…どれも本当に素敵でイベントには欠かせないものとなった。



 やったことのまとめは以上だ。


 そんな中での「今の気持ち」を伝えると3つある。


 1つ目は「まだまだやりたかったことが沢山あった。」という気持ちだ。ありがたいことに足を運んで欲しかった人はもっといるし、OPからEDに至るまで、それぞれ実現したかったことを言葉にしたらかなりの量になってしまうだろう。みんなが各所で素敵な表情を見せてくれていたからこそ、神を細部に宿らせることができなかったというか、最後の一押しが足りなかったもどかしさを抱えている。


 2つ目は上記ゆえの不安だ。自分やパートナーを労うことはできただろうか。「これからもよろしく」の気持ちはみんなに伝わっただろうか。よろしくを言い返してもらえるほど良いものを届けられたのだろうか。イベントの中では話が完結しないところに想いを馳せただけに、この気持ちはなかなか落ち着くものではないだろう。


 3つ目はこれからへの期待と不安だ。約80名もの素敵な人たちに囲まれるイベントを、ほぼ私1名の脳みそと身体で実現にこぎつけることができた。周りへの感謝に溢れた時間だった。そんな私は次、何をやりたいと感じるのだろうか。どこに向かうかわからない期待と不安が、ここ2ヶ月間常に付き纏っている。


 以上、長々と失礼した。昨今の考えがまとまらない感じと、深夜に書いているせいでネガみがあるが…ここらで納めるとする。私にとって大切なタイミングでこの文書を読んでくれてありがとう。


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