先日大都会Tokyoの大手町駅を歩いていたら、子供たちが彼らの両親に「あなたの今の夢はなんですか?」という質問を投げかけている内容の映像広告が目に入った。スッと通り過ぎてしまったため、詳細までは見ていないが、きっと親たちは子供たちの問いかけにハッとし、「自分の夢はこれだった!」と一歩を踏み出すようなストーリーなのではと勝手に予想をしている。
私は「夢」という言葉を聞くと複雑な感情になる。前回は眠る時にみる「夢」を取り上げたが、目標と近しい文脈で語られる際の「夢」に対しては、いつも少しだけモヤモヤが残るのだ。そもそも私という人間は、山登り派というよりは川下り派…どどーんとした目標を持ってそこを目指していくよりも、目の前のやりたいことや課題に出会って対処していき、その先がよりハッピーになっていたら良いな〜と考える派である。そのため、「夢」は達成するべきものだ、というような空気が流れるとやはり少し引いてしまう。
とはいえ、わざわざ前回の投稿を踏み台にしてまでこの文を書いているのだから、私は何かしら意味を見出したい。そう考えているうちに2週間が経ってしまっていた。
幼い頃の自分自身に、夢は何かと聞いてみたら、きっと「ウルトラマンダイナになりたい!」と返ってくると思う。ウルトラマンという圧倒的なヒーローに憧れ、ジャンプ漫画の主人公達のように、葛藤がありつつも、真っ直ぐ自分の言葉を曲げない、芯の通ったキャラクターに対するこの憧れの気持ちは、大人になった今でも変わっていない気がする。私も彼らのように、物語の中のような様々な困難にぶつかりながらも乗り越え、皆に憧れを抱いてもらえるような人間でありたいなと感じる。
私にとって「夢」は目標ではない。もしイケイケの兄ちゃんに「キミが夢に抱く、ウルトラマンのようになるために、具体的にはどうするの?」と問われることがあるならば「夢の先にあります」と答えるのが良いだろう。…まぁそんな気持ち悪い会話はしたくないが。
(2023年11月追記)
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