小さな手のひら
- 6月26日
- 読了時間: 4分
みなさんには「人生のバイブル」と呼ぶことができるもの、もとい自分に強く影響を与えた作品というものはあるだろうか。
大人になってからも定期的にアニメは観ており(最近は「日本三國」とか「黄泉のツガイ」とか)、映画とか(「Michael / マイケル」を早く観たい)、ドラマもそれなりで(「九条の大罪」を観たり、「VIVANT」を今更やっと観たりしてた)、多くはなくとも新しい作品に触れ続けてはいるのだが、私が中高生の頃に見た「CLANNAD(クラナド)」というアニメに匹敵する作品は現れていない。
こういった作品の多くは、多感な思春期に観た作品や、自分が人生の大きな転機に立たされた時に観て、「救われた」と思える作品が挙げられがちだと思っており、今の私の年齢になって改まって作品への想いを語るのは、読むに堪えぬ懐古厨であると思っているのだが...それでもお許し頂ける方だけ読んでくれると欲しい。
『CLANNAD(クラナド)』は、ゲームブランド「Key」が制作した恋愛アドベンチャーゲーム、およびそれを原作とするアニメやコミックなどのメディアミックス作品です。人と人との強い結びつきを「家族」という壮大なテーマで描き、「クラナドは人生」と呼ばれるなど、国内だけでなく海外でも今なお絶大な支持を集めています。 - Geminiくん中学1,2年生頃まで、平日夕方に放映しているジャンプアニメを沢山摂取して育ってきた私にとって、作品(創作物)というものは空想上の世界のお話を扱うものであり、予想だにしない次の展開があるからこそ、ワクワクし続けられるものだと(ぼんやりと)感じていた。そんな頃に出会った、いわゆる深夜アニメの1つが「CLANNAD」である。
本作品は、不良少年である主人公が、学校の坂道で1人の少女と出会い、学校の仲間や家族との衝突や絆を通じて成長していく物語で、高校生活からスタートし、卒業後の結婚・育児まで描いている。登場するキャラクターたちは腕がゴムのように伸びたり、忍術や幻術を使ったり、木刀を持った侍だったりすることは全くなく、ただただ本当に人間らしく、今日も日本のどこかにいたとしてもおかしくないようなキャラクターたちだ。
中学生の頃の私は(今もあまり変わらないが)邦画やエッセイ、小説などに触れる機会が少なかったため、この作品に妙なリアリティを感じ、キャラクターたちと自分を強く重ねていった。
稚拙な表現ではあるが、この作品を観て「仲間や家族を大切にしよう」と純粋に思えていたし、「結婚や子どもができることって、どういう感じなんだろう」と自分の未来の展開を予想していた。紛れもなく、私に強い影響を与えた作品だ。
ちなみに、本作品は東京都西多摩郡のあたりが舞台で、作中で主人公たちはよく桜並木の坂道を歩いていたのであるが、昨年10月に所沢に越してきた関係で、「え、近いじゃん」と気づき、10月末にはすでに聖地巡礼に行った。

「わーー!あの場面じゃん!」とかは特段ならず、「自然って落ち着くなぁ」と普通にチルした。
先日、子どもが産まれた。
母子父みなが無事であること、そしてそれを見守ってくれている1人1人のありがたさを噛み締めている。結婚や結婚パーティ・妊娠や出産まで、どれか1つが急に現れたものではなく、1つ1つを積み重ねてきて今日があるのだと感じた。

ちっちゃいね。
中学生の時、社会人になった時、そして子どもが産まれるかもと知った時。見返す度に「CLANNAD」のキャラクター1人1人の行動や発言への感じ方が変わってきて、本当に不思議な気持ちになった。
かつて予想していた未来が、いつの間にか今のこととなり、また数年もすれば当時は予想できなかった更なる未来(「CLANNAD」では子どもが5歳のときまでしか描かれていない)が待っているはずだ。
共に、1つ1つの出来事にワクワクしながら、積み重ねて生きたいと思う。
さて、ここまでフラットな気持ちで読んでくださっている方がどれだけいるのだろうか。私の心の深いところから発信している内容なだけに、とても恐怖を覚えている。私があなただったら、どれだけライトに言っても「厨二病かよ...」と半歩引かざるを得ない。あぁ、お恥ずかしい。
それでも読み進めてくれた方に、最後にお礼として曲を1つお渡しして終えたいと思う。今日も読んでくれてありがとう。
Provided to YouTube by VISUAL ARTS / Key Sounds Label
小さな手のひら · riya · VISUAL ARTS / Key
CLANNAD ORIGINAL SOUNDTRACK
℗ 2005 VISUAL ARTS / Key Sounds Label
Released on: 2005-01-28
Lyricist: Jun Maeda
Composer: Jun Maeda
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